2017年2月18日土曜日

小山裕史7

久々の更新です。
私のサイト、ブログをご覧になっている方ならご存知かと思いますが私は「初動負荷理論」発表前の小山裕史を高く評価しています。
日本のスポーツ界に競技能力向上の為にウエイトトレーニングを取り入れる事を定着させた最大の功労者であると断言しています。
これは1985年に出版された「トレーニング革命」と言う本の内容が非の打ち所がないくらいに優れているからだというのが私の意見です。
30年以上経った現在でもこの本を超える内容のウエイトトレーニングの入門書は出ていません。
それだけ、この本の内容は優れています。
2017年の現在日本のアスリートの行なっているウエイトトレーニングはこの本で書かれているフリーウエイトを中心としたウエイトトレーニングです。
これだけの本を書けたのは小山裕史のウエイトトレーニングのバッグボーンがボディビルであるというのが私の意見です。
事実、小山裕史は2回ボディビルの日本チャンピオンになっていますし、アジア大会でも90kg以下級で優勝しています。
これは以前も書きましたがアジア大会で優勝した時の写真が90年代私の通っていたボディビルジムに飾ってありました。
アジアチャンピオンに相応しい素晴らしい体をしていました。
私は若い時地方大会ですがボディビルのコンテストに出場経験がありますしボディビルコンテストの手伝いをした経験があるので分かるのですがボディビルと言う競技は非常に過酷な競技です。
オフの時期の筋肥大の為のトレーニングは地方大会レベルでチャンピオンになるレベルの方でも本当にハードで見ているだけで気分が悪くなるくらいです。
これにコンテストの向けての減量が加わります。
これがまた本当に過酷です。
筋肉を落とさない為にウエイトトレーニングを続ける必要がありますが、食事の量を減らす関係で気力が落ちてウエイトトレーニングに対するモチベーションが下がります。
その様な状態でもウエイトトレーニングを続ける必要があります。
さらにコンテストに向けて日焼けをする必要があります。
これは肌の色が白いと照明により筋肉がよく見えなくなる為です。
日焼けと言っても一般の方の日焼けとはレベルが違います。
50時間を超えるといったレベルが標準です。
早い選手なら春先から日焼けを始めます。
現在はタンニングマシンを利用してオフシーズンも日焼けをするの選手もいますが小山裕史がアジアチャンピオンになった当時は太陽の陽を浴びて日焼けを、するのが常識でした。
ちなみに夏場に1時間も日焼けをすると疲れます。
これは実際にやって見た方でないと分からないと思いますが本当に辛いです。
この様な状況下でもウエイトトレーニングをサボるわけにいけません。
ボディビルのコンテストの出る選手にはコンテストが近づくにつれて話しかけるのもためらわれる状態になります。
地方大会でもこの様なレベルです。
アジア大会となるとどうなるのだろうと言うのが私の本音です。
小山裕史がアジアチャンピオンになれたのは、持って生まれたボディビルの才能だけでは不可能です。
ボディビルダーとして真摯にウエイトトレーニングに取り組み減量、日焼けと常人には理解できないレベルでの努力を惜しまなかったことは間違いがありません。
この経験が「トレーニング革命」の出版に繋がります。
あらゆるウエイトトレーニングの基本はボディビルであると言うのが私の意見です。
これは「トレーニング革命」を読めば理解できると思います。
アスリートの行なうウエイトトレーニングとボディビルダーの行なうウエイトトレーニングは根本から違うと言ったトンチンカンな事を平気で言うスポーツトレーナーが現在でも多く見られます。
この事実を考えた時30年以上も前にウエイトトレーニングの基本はボディビルであると言う事実を提示してアスリートのウエイトトレーニングの指導していたことは、とてつもなく時代を先取りしていたことになります。
更に言えばボディビルダーが行なうウエイトトレーニングを基本としてこれをアスリート向けにアレンジをしてウエイトトレーニングを指導していた事実を考えると日本のスポーツ界でウエイトトレーニングの権威になったのはある意味当然の事だと言えます。
それだけに現在「初動負荷理論」なる支離滅裂なトレーニング理論でインチキビジネスをしていることは非常に残念な事でしかありません。
ちなみに私は「初動負荷理論」は存在しない捏造理論であるとインターネットで公表している関係で小山裕史に関しての情報が入って来ています。
「初動負荷理論」を発表後ワールドウイングの男性トレーナーは全員辞めたそうです。
しっかりとした内容のウエイトトレーニングの指導をしていたのが訳の分からない理論を発表して自身が築いた地位を利用した悪質商売を始めたのですから当然といば当然です。



2 件のコメント:



  1. ━━
    タヒ





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  2. 当時から残ってるトレーナーさんはいますよ(笑)
    元トレーナーも、初動負荷に影響された書籍などを出したりしています。

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